味気ない「文字だけ」の画面が、一瞬で華やかに AIエージェントと描くゲームビジュアルの新境地

ゲーム開発の過程で、誰もが一度は直面する壁があります。それは「ロジックは完璧なのに、見た目が寂しい」という問題です。特に個人開発では、一人でプログラムとデザインの両方を完璧にこなすのは至難の業。今回は、Antigravity(AI)がどのようにして私の「味気ない画面」を劇的に進化させてくれたのか、その軌跡をご紹介します。

1. Antigravityが「デザイナー」になる瞬間

開発初期の「ニチモン」は、タイトル画面もボタンもすべて文字。機能的には問題ありませんが、プレイヤーをワクワクさせる力には欠けていました。そこで、ものは試しとAntigravityに「タイトル画面のロゴとボタンの画像を作成して、設置してほしい」と頼んでみたのです。

正直なところ、どこまで期待して良いか分からなかったのですが、返ってきた結果には驚かされました。ゲームの世界観にマッチした高品質なタイトルロゴを生成し、さらには違和感なく画面上に配置してくれたのです。AIが単なる「コード書き」から、私たちの感性を具現化する「デザイナー」へと進化した瞬間でした。

2. Gemini 3 Proが描く「戦場のドラマ」

進化はタイトル画面だけに留まりませんでした。戦闘シーンも、以前は背景が緑一色で非常に無機質なものでしたが、ここでもAIが本領を発揮しました。Gemini 3 Proに依頼することで、麻雀RPGの舞台にふさわしい、奥行きのある美麗な戦闘背景が次々と生み出されたのです。

驚くべきは、エージェント内ですべてが完結するシームレスな体験です。やり取りの中で画像を生成し、その場で修正を加え、ゲームに最適化していく。この流れるようなプロセスは、作業時間を短縮するだけでなく、開発そのものを最高に楽しいクリエイティブなセッションへと変えてくれました。

3. AIの限界と、人間の「最後の一押し」

もちろん、すべてが完璧に自動化されるわけではありません。現時点ではAIによる「背景透過処理」の精度には限界があり、キャラクターの縁などにどうしても背景が残ってしまいます。ここは、開発者である私の出番です。画像編集ソフトを使い、丁寧に透過処理を施す。AIが9割を完璧に仕上げ、最後の一押しを人間が魂を込めて行う。このハイブリッドな関係こそが、現在のAI開発の黄金律だと言えるでしょう。

4. 衝撃の「画像自動差し替え」能力

今回最も驚愕したのは、AIの「判断力」の高さです。麻雀牌の画像については、外部の素晴らしい素材サイトからお借りした画像を用意しました。牌の種類ごとにバラバラになった大量の画像ファイルをフォルダに入れ、Antigravityにこう指示を出しました。

「このフォルダに麻雀牌の画像を入れました。現在の牌の画像をそれに差し替えてください」

驚くべきことに、たったこれだけの指示で、AIはファイル名から「どの画像がどの牌に該当するか」を瞬時に判断。ソースコードの膨大な画像呼び出し箇所を、一つも間違えることなく一瞬ですべて正確に書き換えたのです。人間が行えば数時間はかかる単純作業を、AIは「意図」を汲み取ることによって一瞬で終わらせてしまいました。

まとめ:AIは「美学」の伴走者である

文字だけの寂しい画面から、ロゴが躍り、美麗な背景が広がる本格的なゲーム画面へ。Antigravityはプログラムのコードだけでなく、ゲームの「顔」となるビジュアル面でも最大の味方になってくれました。

皆さんも、「自分にはデザインのセンスがないから」とあきらめず、ぜひ AIエージェントにその想いを投げかけてみてください。あなたの想像を超える、輝くような成果が返ってくるはずです。

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